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人が採れない。
せっかく採用しても、なかなか定着しない。
給料上げても、社員から「将来が安心です」という声は聞こえてこない。
今、多くの中小企業が、同じ悩みを抱えています。
では、もしその原因のひとつが「給与の金額」だけではなく、社員が抱えている将来へのお金の不安だとしたら・・・
住宅ローン、子どもの教育費、奨学金の返済、物価上昇、そして老後。
社員は毎日働きながら、こうした不安を抱えています。
しかし、多くの人は会社では相談しません。
だから経営者からは見えません。
けれども、見えないからといって、その不安が消えているわけではありません。
これから企業経営を考えるうえで、賃上げは避けて通れないテーマです。
しかし、給与を月1万円上げたとしても、その1万円がそのまま社員の将来への安心につながるとは限りません。
つまり、
「お金を渡すこと」と「資産をつくれること」は違う
ということです。
ここに、これからの企業に求められる「新しい福利厚生」の考え方があります。
社員にとって本当に心強い会社とは、どんな会社でしょうか?
給与が高い会社
休みが多い会社
福利厚生が充実している会社
もちろん、どれも重要です。
しかし、これからはもうひとつ、
「自分の将来まで一緒に考えてくれる会社」
が選ばれる時代になるのではないでしょうか?
企業型DC(確定拠出年金)やiDeCoプラスなどの制度を活用し、社員が長期的に資産を形成できる環境を会社が用意する。
さらに、
「制度をつくったので、あとは自分でやってください」
ではなく、
金融教育を行う。
相談できる場所をつくる。
定期的に資産形成を振り返る(点検する)。
ここまでやって初めて、社員は制度を「自分ごと」として使えるようになります。
社員が仕事をしている時間に、こんなことを考えていたらどうでしょう。
「このままで老後は大丈夫だろうか?」
「子どもの大学費用は払えるだろうか?」
「物価が上がっているのに、この先生活できるだろうか?」
体は会社にいても、頭の中はお金の不安でいっぱいかもしれません。
逆に、
「会社に資産形成の制度がある」
「困ったら相談できる」
「毎月少しずつでも将来の資産が積み上がっている」
という状態になれば、安心感は大きく変わります。
社員の「お金の健康」は、社員個人だけの問題ではありません。
会社の生産性や定着率にもかかわる経営課題
として考える時代になっているのです。
これから慢性的な人手不足が続けば、企業は「人を選ぶ側」から「人に選ばれる側」になっていきます。
そのとき求職者は、給与だけを見るでしょうか?
この会社は、
「自分を大切にしてくれるのか?」
「自分の人生まで考えてくれるのか?」
「長く安心して働ける会社なのか?」
そこで、
「当社は社員の資産形成を会社として支援しています!」
と言える会社と、言えない会社。
この差は、今は小さく見えるかもしれませんが、数年後には、企業の魅力を左右する大きな差になっている可能性があります。
会社では毎年、健康診断を行います。
では、お金についてはどうでしょうか?
体の健康と同じように、
「今の家計で大丈夫か?」
「老後資金は順調に準備できているか?」
「企業年金やNISAをきちんと活用できているか?」
を年に一度確認する。
いわば、
「お金の健康診断」
です。
全社員に金融商品を販売する必要はありません。
この仕組みを会社が用意するだけでも、社員にとって大きな安心につながります。
これまで福利厚生というと、
社員旅行、食事補助、保養所、各種手当など、
「今の生活を少し豊かにするもの」が中心でした。
これからはそこに、
「社員の未来を豊かにする福利厚生」
が加わっていくのではないでしょうか?
これらは単なる金融制度ではありません。
社員に対する会社からの、
「あなたの将来も大切にしています!」
というメッセージです。
そして、そのメッセージは、
採用、定着、生産性、企業への信頼という形になって、最終的には企業へ戻ってきます。
人材不足が深刻になるこれからの時代、
従業員の資産形成支援は、もはや「余裕のある会社が行う福利厚生」ではありません。
人に選ばれる会社をつくるための経営戦略のひとつ
として、一度考えてみる価値があるのではないでしょうか?
「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
健康経営は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つです。
カラダ(体)、ココロ(心)、だけでなく
これからは、
「お金の健康」も!
必要なのではないでしょうか?